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十代の喫煙の増加を止めるために何ができるか
禁煙クラスで教えるずっと前に私はアメリカガン協会で働いていた。そこでの私の仕事は中学高校、大学生向けの喫煙防止プログラムを作成し実施することも含んでいた。私は1972年から、禁煙クリニックで教え始めた1978年にかけて60000人の子ども達にお話をすることで多忙であった。この期間では学齢期の少年の喫煙率は低下し、少女については安定傾向だった。喫煙の危険性と、一度始めると一生の習慣となってしまいかねないのだから始めないことが大切というメッセージはかなり当時の子ども達に伝わったようだ。
残念なことに最近のメディアで判るように、タバコの人気と訴求力が子ども達の間で上向いているという時代に再び突入したようだ。こんにち、ニコチンの習慣性に関するより良い理解があるにもかかわらず、そういうメッセージは若者達に届かないか、理解されないでいる。ニコチンの習慣性を理解していないと言う危険が子供たちや一部の大人に、この大胆で大人のしるしである薬物を使ってみても害がないとみなされる事態を招いている。ニコチンを試すことは無害であるとか通過儀礼であるとみなしてはいけない。
ニコチンは人類が知っている物質の中で最も習慣性が強い物質のひとつである。ニコチンを試みた少年の80%は薬物に対する耐性と禁断症状を経験しながら初めて吸ってから数ヶ月のうちに常習者となってしまう。この過程の重要性はどんなに強調してもし過ぎることはない。ニコチン依存の指標がある。ニコチンは使用者の80%を依存症にする可能性を秘めている。それに対してアルコールはおよそ10%の依存症になる確率である。この強烈なハンディーキャップは子どもがタバコを吸うことに不利に働く、そして昨今の傾向が続けば子どものハンディー、そしてあなたの子どもがタバコを習慣にしてしまう可能性は増加しているのである。
国としての統計をあなた自身が変えることはできないかもしれないが、子どもまたは孫をお持ちの、または子どもを持つ友人、その他の家族、どなたでも、子ども達が統計の仲間入りする可能性を低めることはできる。
あなた自身もかつてそこにいました。あなたはチョット試みることが依存症になってしまうプロセスを理解しています。喫煙により蒙る肉体的な荒廃を生ずるかもしれなかった依存症です。禁煙しようとしたときの困難で痛みを伴う期間を生じた依存症です。あなたが目撃したかもしれない友人や家族を早期の不具や死によってあなたから奪ってしまった依存症です。あなたは両方の立場にいたのですから、生活からタバコを無くし、二度と喫煙しないことがいかに困難なことであるか知っていいます。
ニコチンの中毒性を明らかにし、タバコ使用の全般に渡る危険性を検証し、我々のこともたちが直面している仲間からのタバコを吸えと言う圧力に対処する戦略を授ける必要があります。もしあなたが学校やPTAに関連しているのならば喫煙と中毒という事実を子ども達に教育することを提案してください。
ともに働くことにより我々の子供達の将来を明るい方向に変える手助けができることを期待しています。そして忘れないで下さい、あなたの未来も毎日の積み重ねで形作られるのです。タバコの無いライフスタイルにより、健康で幸せな明日を約束するために、
もう一服を決してしないで下さい。
翻訳:西田季彦